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その26 報道について
被災直後から、さまざまなメディアが現地におとずれていた。
TVや新聞、雑誌など・・・。
避難所に移った頃から、なにかことあるたびにひっきりなしにおとずれていた。
地震発生時の様子や、現在の状況を知りたいと思うのは当然のことだ。
自分も埼玉にいたときは、もっと詳しく報道してほしいのに、と思っていたし。
地元の人達も最初の頃は聞かれたことに素直に答えていた。
今までしたこともない経験を話したいと思っていた人も多かったのだろう。
自分が話を聞こうとすると、皆興奮気味に話をしてくれた。
ただ、それが長く続くとかえって負担になったようだ。
多少は慣れたらしいが、ことあるごとに「どうですか?」などと聞かれればうんざりしてくるよ、と皆いっていた。
今回のことだけではないけれど、TVなどを見ていてたまに思うことがある。
なんでもかんでも感想や今の気持ちを聞きたがるっていうのはどうなんだろう?
そんなことまで聞くなよ、みたいな質問をするレポーター達。
世の中にはそういうことを聞きたいという人も沢山いるとは思う。
けれど、それってそんなに重要なことなのか?
今回、地元での報道機関で疑問におもったことがいくつもあった。
自分が報道に期待することは、実際に起こったことや正確な情報だ。
それに必要以上に感想などを聞いてしまうと、感情移入しすぎることもあると思う。
もちろん感想を聞いたりするのが悪いことだとは思ってはいない。
ただ、度が過ぎるような聞き方をしている報道も多いと思う。
実際、現地でもいろいろとあったようだ。
崩落現場のヘリコプターでの撮影。
倒れている家にずかずかと入っていくレポーター。
やりすぎじゃないの?と思うような報道もそのころネット上でも話題になっていた。
避難所のほうでもいろいろあったと皆が教えてくれた。
こんな風に答えてもらえるとうれしいですとか、こんな風に動いてもらえますか・・・などなど。
それってやらせじゃないの?みたいなことは沢山あったといっていた。
これじゃあ、本人たちの生の声は届くはずもない。
他にも、視聴者が喜びそうな話を求めて取材しまくるようなTV局もあった。
たとえば、知り合いのおばちゃんから聞いた話。
最初非難解除があったとき、あるTV局のレポーターが、
「帰りたいですか」
と聞かれた。もちろん家に帰りたい。
そのときは、帰りたいと答えた。
そして、非難解除にあったときにまた同じレポーターが聞きにきた。
「非難解除がされましたが、やはり帰りたいですか?」
と聞かれたが、実際に帰って生活できるような状況ではない。
家の修理も手付かずの状態だったし、生活に必要な物資を地元で用意できるような環境ではなかった。(もちろん今もだが。)
もちろん帰りたい気持ちはある。でも実際にできることと出来ないことがある。
おばちゃんは素直に
「帰りたいけど、やっぱり帰れない。」
といった。ところがレポーター達は怒ったように、
「あんた帰るって言ったじゃないですか?前言ったのに帰らないんですか?」
と詰め寄ってきたそうだ。
しまいには、
「あなたはあのとき嘘をついていたんですか?」
みたいなことまでいわれたらしい。
いきなり責められるような状態になってしまったため、おばちゃんは何もいえなくなってしまったそうだ。
この話をきいたとき、本当に腹が立った。
これは取材なのか?そもそも誰のために話を聞きにきているんだ?
おばちゃんは現状を考えて正直に話をしただけだ。
それなのに責められるってのは一体何なんだ?
TV局としては、苦しい環境でも村に帰ろうとしている人達の姿を撮りたかったのかもしれない。
でもそれが実際に出来ないからといって、おばちゃんを責める権限がお前らにあるのか?と、このとき来ていた連中にいいたい。
あと、これは自分のほうであった話。
去年、明徳のボランティアでクリスマスケーキを配る企画を行った時のこと。
(その辺は、カテゴリーの”新潟中越地震”やマイフォトの”明徳ボランティア企画)クリスマス会”を見てください。)
どこから仕入れたのか知らないが、数社から”自分の方に取材させてください”とメールがあった。
クリスマス会の趣旨として、久しぶりに家族水入らずで過ごしてほしかったというのもあった。
できるだけ取材はしないでほしいと思っていたので、以下のようなメールを返信した。
(以下、相手に送った原文のままです)
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こんにちは。
たけぱんだ@ウェブ管理人です。
表記の件について、回答させていただきます。
今回の企画は、特にメディアに取り上げていただくようなものではないと思っているのですが・・・。
もともとの主旨として、
・あんまりでしゃばらず。
・できるところをお手伝い。
・主役は現地の人達であることを忘れずに。
ということをかかげているので、あまり目立ったことはしたくありません。
ただ、「こんなことをやっているとこもあるんだ。」位の撮影はとくに問題ありません。
しかし、被災当時、心無いいくつかメディアからの取材で不快な思いをしたことがある、というのを現地住民から聞いております。
そういったことから、以下の2点について了承していただけますでしょうか?
・仮設の人たちに対して、絶対に迷惑をかけない。
(これが絶対条件です。ようやくすこし安心できるようになった地元の人達が不快になるようなことがあっては、この企画自体の主旨に反
します。地元の方々を撮影する際は、必ず許可を取ってください。)
・この取材に関するやり取りに関して、このHPにて公開してもかまわない。
(実際にメディアがどのように取材を行っているのか?ということを、やり取りしているこのメール、また現地での取材の様子なども含め
て、HP上でご報告させていただきます。)
この上記2点についてお約束していただけるのであれば、取材についてはOKです。
明日から現地入りしていますが、メールは見れると思います。
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これに対して、あるTV局は”タイミングが合えば取材させて頂きたいと思っています。”と回答してきた。
いろいろやり取りがあったのだが、”撮ってやるよ”みたいな感じだったので、非常に腹がたった。
撮ってくれなどとお願いするつもりはさらさらなかったので、別に撮っていただかなくても結構ですとお断りした。
このメールも載せるつもりだったのが、あまりにも腹が立ってしまい、速攻で削除してしまった。
ほかにもアポなしでいきなり勝手に取り始めたTV局もあった。
これはもう問題外。
この企画の趣旨を話した上で、お引取り願った。
このときお引取りねがった2つのTV局のどちらにもいえる事だが、ものすごく高慢な感じがした。
俺たちが撮ってやるよ、みたいな。
TVで撮ってやれば皆よろこぶとでも思っているんだろうか?
それとも、なにか自分たちが特権を持っていると勘違いしているんだろうか?
ほんとにいい加減にしてほしい。
逆に非常に気を使ってくれたのが、NHKと共同通信社(新聞)。
どちらとも、こちらの趣旨をきちんと理解して取材を行っていた。
ちなみにこれがNHKの担当者さんから届いた返信メール。
(原文のまま。担当者名は伏せさせていただきます。ちなみに公開することについては了承を得ています。)
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たけぱんだ様
こんばんわ。メール拝見いたしました。早速のお返事ありがとうございます。
取材にお邪魔する際には、ご提示の条件については、全て同意の上でさせていただきたいと思います。
2つ目のやり取りの公開の件ですが、このようなメールを介した取材はあまり一般的ではないので、参考になるかわかりません。
ところで、実際に取材にお邪魔するかどうかを決める前に、企画の詳細や段取りについて、二、三お伺いしたいことがありますので、連絡
先の電話番号をお教えいただけますか?
このよう